学力テスト対策をしない理由
新学期の始まる4月や夏休み明けには学力テストがあります。学習塾 塾の介では学力テストの対策はおこないません。その理由についてお話したいと思います。(塾の介は個別指導なので生徒の学力において対策する場合もあります。)
学力テストの対策をしない理由
4月は学力テストがあります。
まず理解頂きたいのは、学力テストはとても難しいということです。あまりにも点数が悪いと、保護者の方はショックを受けます。でも、心配しないください。
私たちの塾、塾の介では期末テスト対策や小テストを重視した指導をしています。一方で学力テストや北海道学力コンクールなどの出題範囲が広いテストに対しては、消極的です。理由は2つあります。
1つ目は、対策が難しく、また学習に対するやる気が上がらない。
2つ目は、学力テストの結果は成績に無関係だからです。
4月から学力テストや、新中学1年生、新高校1年生はお迎えテストのシーズンに入ります。学力テストの結果は気にしすぎないようにしましょう。
学力テスト(お迎えテスト)は対策ができない
学力テストや新中学1年生のお迎えテスト(北海道学力コンクールなど)の出題範囲は広く、問題も難しいです。具体的に考えていきましょう。学力テストの出題範囲は、学校の1年間分から2年間分の範囲が出題されます。
具体的に考えて見ましょう。中学1年生の学力テスト(お迎えテスト)は小学生の範囲が出題されます。足し算や引き算など単純な計算はできると考えると、復習が必要なのは小学5年生、6年生の内容になります。では小学5年生、6年生はどれぐらい算数を勉強しているのでしょうか。小学5年生の算数の授業時数は175時間、小学6年生の算数の授業時数も175時間で、合計350授業時数です。この350授業時数の復習をすることになります。途方もなく広い範囲になります。
もちろん中学2年、中学3年の学力テストの状況もほとんど同じです。それが5教科分で対策が必要です。
1時間の復習で何点上がるの?
勉強が得意な生徒を考えてみましょう。例えば、中学受験をするようなお子さんを考えてみましょう。中学受験において、平日の平均勉強時間は3時間から5時間と言われています。(中学受験をする生徒は3時間から5時間未満の生徒は52%、5時間以上勉強する生徒は30%)一年間の平日だけで782時間から1303時間の勉強を行います。4教科をバランスよく勉強したと仮定して、割る4をすると算数だけで156時間から260時間になります。そして彼らも当然ですが、多くの生徒は100点満点が取れません。1時間で1点上がれば良い勉強だったと言えます。現実は1時間勉強しても1点も上がらないのです。(土日も勉強し、平日5時間以上勉強する生徒は1時間当たり、0.4点も上げられません。元々0点で、かつ満点が取れたとしての計算でも。)
やる気が出ますか?
塾の介で対策しないのは、やる気を失うからです。努力して、成果にならないことはとてもつらいです。勉強が苦手で1時間、2時間をやっと勉強できた生徒が、1点も上がらないとなると落ち込むと思います。もしかしたら、「自分に勉強の才能がない」「どうせやっても無駄」と考えるかもしれません。これを
学習性無気力
といいます。「何をしても意味がない」ということを学習し、逃れようとする努力すら行わなくなるというものである。学習性無気力は「勉強できなくてもいい」と考えることになります。
塾の介では、小テストを重視するのはそのためです。自分で努力をし、それが結果につながる経験をしてほしいからです。
学力テストは成績に関係ない。
学力テストは成績に関係ありません。関係があるとすれば、学校の先生の印象だけです。もちろん、札幌の難関校である東西南北の高校を目指す生徒にとっては印象も大切です。しかしそうでないのであれば、新中学1年生であれば、中学1年生の1学期末テスト対策の方が成績に直結し、はるかに点数が取りやすく、モチベーションアップにつながります。そして、それは中学1年から高校生まで同じことが言えます。学年末テストが終わったら、復習を意識するよりも、新学年の予習をするべきです。塾の介では予習を積極的にすすめていきます。
学力テスト(お迎えテスト)、北海道学力コンクールで点数する方法
実際に学力テストや北海道学力コンクールで得点する方法についてお話します。と言っても特別な方法があるわけではありません。むしろ、特別な対策というよりも日々の勉強の質が試されます。
1つ1つの期末テスト対策でしっかりと得点できるようになれば、おのずと学力テストでもしっかりと得点できるようになります。
勉強のやる気を高めるためには「小テスト」→「期末テスト」→「学力テスト」の順番に対策をすすめ、それぞれのテストで少しずつ結果を出していくことです。
(※塾の介では個別指導なので、個別で対応が可能です。これまでも学力テスト対策を積極的にしてほしい場合にはそのように対応しています。)
学力テストに近道はありません。
入試についても同じことが言えます。
学力テストに似たものがあります。それは入試です。高校入試も大学入試も広い範囲から出題されます。もちろんですが、1時間で1点上がるならだれも、苦労せずに難関校に入学できるでしょう。わかって頂きたいのは、学力テストや入試に近道はないということです。そして、入試では、その1点がとても大切ということです。ある生徒にとっては合否を分けるかもしれません。そして、その1点のために何時間も勉強が必要なのです。ただ、学力テストは入試ではありません。中学生が高いモチベーションを保つのは大変です。
まとめ
・学力テストで点数が取れなくても気にしない。
・復習よりも予習をやる。
・小テストを本気でやるそれが、期末テスト、学力テスト、入試につながっていく。
前後の記事
前記事
進路と学歴