2023-02-21

進路と学歴

こんにちは。学習塾 塾の介の渡邊淳之介です。
今日は、進路と学歴について書きたいと思います。

進路と学歴について

学歴について

1.1学歴ごとの生涯年収を見てみよう。

 まずはユースフル労働統計2021 ―労働統計加工指標集―|独立行政法人労働政策研究・研修機構の統計データを見ると以下のようになります。

統計データ

これから何がわかるか考えていきましょう

1.高校ぐらい卒業させたいは正しいのか。

  塾の介では、入塾時に将来の夢や目標などをお聞きする場合があります。その中でお母さんから「高校ぐらいは卒業させてあげたいんですよね。」という言葉を聞きます。
この表で考える、中卒と高卒での違いは男性で1410万円、女性で570万円しか違いはありません。一方で高卒と大卒との違いを男性で5630万円、女性で6500万円です。北海道であれば一軒家を買える以上の違いです。これをみる限りでは「大学ぐらい卒業させたい」と考えてあげる方が良いかもしれません。

2.勉強したくないけど、大学にいくべきなのか。

  私自身の経験で言えば、大学にいくべきです。高卒で一番の不利は就職活動にあります。高卒は1社受けると、合否が出るまで他の会社を受けることができないという謎なルールがあります。そのため、1社目で決められないと、どんどんと人気のない会社に志望を落としていく必要があります。
 また、小学校、中学校、高校の勉強と大学の勉強の内容を比べると大きく異なります。大学の勉強は、テストで単位認定される科目もありますが、レポートで単位認定されるものもあります。レポートでもテストでも、仲間たちとの協力や人間関係など総合力が試されます。先輩から過去問をもらうコミュニケーション能力、過去問をもっている同期を探すリサーチ能力、問題の意図を理解する読解力などです。ぜひ、大学で新しい学びを体験してほしいです。

3.学費の話

 大学の費用は安くありません。大体4年間で500万円ぐらいかかります。ただし、大学を卒業すると、生涯で考えると、男性5630万円、女性6500万円アップすると考える悪くない投資だと考えられます。奨学金を借りても、借金をしてでも大学に行く方が金銭的にはプラスになります。

統計データ

4.学歴は関係ないは本当?!

  テレビに出演するような有名人が「学歴なんて関係ない。」という発言をします。これは人によって異なります。テレビに出演できるような、経営者やスポーツ選手、歌手、芸人には学歴は関係ないかもしれません。なぜなら、学歴を超える以上の能力や才能があるからです。ただ、大多数の人間には学歴は関係あります。
 社会人になり就職活動をすれば、見た目も含めあなたの全てが評価されます。もちろん、学歴も含まれます。

5.「大学出ても就職ない人もいる。」という意見に対して

 学歴が大切というと、「私の知り合いに大学をしっかりと卒業しても就職できなくて、ニートがいます。」という意見を頂きます。勘違いしないでほしいのは、大学を卒業さえすれば、良い所に就職し、収入が上がるわけではありません。学歴はあなたが評価される1つのものさしでしかありません。
 またニートのA君の人生を考えて見ましょう。大学を卒業しても就職がなかったA君は大学に行かずに、高卒であれば仕事があったのでしょうか。もちろん、確率は0ではありませんが、きっとうまくいかないと思います。そして、彼が社会に復帰する上で、高卒と大卒であればどちらが有利でしょうか。そう考えると、大学に行く方が圧倒的にオススメです。

6.学部が選べない。

 正直、どの学部でもいいです。経済学部、法学部、理学部、農学部など様々な学部がありますが、自分の興味がある学部を選べばいいと思います。法学部を卒業したからといって、法律の専門家になれるわけではありません。むしろ、法律を通して大学で勉強してきたという評価になるだけです。自分の興味のある学部に進めばいいです。
 それでも、興味がない場合には、本や漫画、ドラマなどを参考にしてもいいと思います。動物番組が好きで理学部に行ってもいいでしょうし、機械が好きだから工学部でもいいと思います。普段の生活で興味が湧いてくる人もいますが、一方でまったく興味が湧かない人もいます。そのような人は、普段自分がやらないようなことをどんどん試す努力が必要だと思います。

7.学歴があって良いことはたくさんある。

学歴コンプレックスを持ちにくい

 学歴を気にするのは、高学歴の人ではありません。中学卒や高卒の人ほど学歴を気にします。そして、そういう人ほど、大卒で仕事ができない人を見つけると、「大卒なのに仕事ができない。大学に意味がない。」と八つ当たりをします。学歴が高い人ほど、学歴に対するコンプレックスがありません。ただし、学歴な相対的なものです。私の知り合いは北海道大学の大学院卒で一般的に高学歴だと思います。ただし、彼は外資系の大手会社に勤め、周りは東京大学など、さらに高学歴で、学歴を気にしていました。所属するグループによっては一番の大学以外はコンプレックスを抱くことがあるのかもしれませんね。

周囲からの評価が高くなる。

 人は残念ながら、何を言うか、何をするか以上に誰が発言するのか、誰がするかのかに興味を持ちます。
もし、会社を作るとしましょう。お金を銀行や政策金融公庫からお金を借りる場合には、履歴書の提出を求められる場合があります。また、社員を雇う場合には、中卒、高卒の社長の元で働きたいでしょうか。高学歴な社長の下で働きたいでしょうか。もちろん、会社の実績があれば、実績の方が大切でしょうが、会社をスタートした時、実績は0です。そうなった場合には社長の全てが大切になります。

学歴があって悪いこと

晩婚化する。

高卒と大卒を比べると、高卒の方が早く結婚しやすいようです。18歳から社会に出て、2~3年社会人を経験し結婚する形が多いと思います。大卒は大学を卒業するのが22歳です。大学院であれば24歳です。晩婚化しやすいと言われています。

学歴があると周囲をバカにしていると思われる。

 学歴コンプレックスがある人と一緒に仕事をして、何気ない会話で相手から「バカにしているのですか?」と勘違いさせてしまうことがあります。また。「エリートぶる」など妬まれることもあると思います。

まとめ

 塾の介ではこのように指導しています。「やりたいことがあるのであれば、それができる所に、やりたいことがないなら大学に行きなさい。」人生は一回しかありません。やりたいということがあることは素敵なことです。もちろん、失敗することもあるでしょう。是非、やりたいことをやってほしいです。また、やりたいことがない人もいると思います。そういう方は是非、大学に行ってほしいです。良い仲間と様々な経験をし、やりたいことを考えてほしいです。

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