勉強が苦手な生徒が成績を上げる方法
成績を上げたい生徒、保護者の方は多いです。どうやって成績を上げれば良いのでしょうか。まさか、前の学期の復習をしていないですよね。または「わからない」問題の練習していないですよね。成績を上げたいのであれば復習は絶対ダメです。それについて説明していきます。
1.成績について
成績とは何でしょうか。ここでは成績は、通知表の数字のことをいいます。教科ごとに「1」~「5」までの数字がつくものです。成績を期末テストの点数を指して、成績が上がった、下がったと言う人もいると思いますが、塾の介では通知表の数字のことです。
2.成績を上げるために必要なこと
成績を上げるために必要なのは、期末テスト、提出物、単元テスト(小テスト)、授業態度の4つです。その4つについて詳しく見ていきましょう。
(1)期末テスト
期末テストの点数は、成績に影響を与えるもっとも大きな要素です。テストの結果で成績決まると言ってもいいです。期末テストは、多くの学校で年に3回ぐらいしかありません。とても少ないのです。そのため、もし1度の大きな失敗をしてしますと取り返しがつかないことが多いです。そのため期末テストの点数をまず上げる戦略ではなく、最後に期末テストの得点を上げる戦略を塾の介ではオススメしています。
(2)提出物
提出物はわかりやすい要素です。学校のワークであれば、全ての問題を解き、提出さえすれば成績がアップするというものです。提出していない生徒に対しては、塾の介でしっかりとサポートします。またわからない問題は解答を見て、赤ペンで解き方を記入するように指導しています。勉強が苦手な生徒は自力で学校のワークを解くことは難しいです。また時間もかかるので解答を見ることも手段の1つだと思います。
多くの生徒は、すでにしっかりと提出しています。しっかりと提出している生徒は、これ以上の成績アップが望めないので、次の単元テスト(小テスト)で頑張ってほしいです。
(3)単元テスト(小テスト)
もっとも塾の介で重視するのが単元テストです。単元テストは、範囲が短く得点しやすいのが特徴です。そのため努力が少なくても結果につながりやすいです。
ただし、期末テストのように日にちが決まっていません。多くの場合、1週間前やもっと短い期間で準備する必要があります。カリキュラムが決まっている他の塾では対応が難しいかもしれません。しかし、塾の介では、週4回の通い放題の学習塾なので、毎日学校の進度を確認し単元テスト(小テスト)対策を実施しています。
また次回の期末テストでも、単元テスト(小テスト)の内容が出題されます。1度勉強し、理解すれば2度おいしいのです。
授業態度
授業態度は授業中の発言回数などです。塾の介ではもっとも軽視しています。というのも、比較的コントロールしにくいからです。生徒には個性があります。授業態度が良く見える生徒、悪く見える生徒、授業中に発言しやすい性格、発言しにくい性格があります。塾の介では、重視していません。
3.テストの点数が上がるからやる気になる
勉強が苦手な生徒ほど、小さな努力で小さな結果が必要です。
もし、努力しても結果につながらなければ、がっかりしてしまいますよね。教育学ではそれを学習性無気力といいます。もしも、一生懸命に勉強し、テストの結果が悪ければどう思うでしょうか。きっと、「自分には才能がない。」「自分はやっても無駄だ。」と努力自体をやめてしまいます。そのため、塾の介では結果につながりにくい学力テストなどは対策しないことが多いです。(※推薦など学力テストの結果が重視される生徒は別)単元テスト(小テスト)で少しずつ結果を出していくことで、生徒のやる気も出てきます。
「お子さんのやる気が出るまで待ちます」という保護者の方がいますが、基本的にオススメしません。なぜなら、お子さんが自らやる気になるのであれば、学習塾は必要ありません。むしろ、やる気が出るように環境を整えてあげる必要があります。
小テストで高得点を目指していくことで成績アップにつなげていきましょう。
4.テストの点数を上げるために必要なこと
テストの点数を上げるために必要なことは、適切な練習です。ただし、多くの生徒が軽視しているのも、この反復練習です。同じ問題をしっかりと練習しましょう。
学校の授業は理解できるけどテストでは良い点数が取れない。こんな経験をしている生徒が多いです。これは「わかる」と「できる」が違うからです。ある問題の解き方を説明されれば、多くの生徒は「わかる」はずです。ただしテストで「できる」とは限りません。そこで大切なのは、わかる問題をしっかりと反復練習することです。
反復練習は、他の学習塾では宿題という形ですることになります。宿題ですので、一人で行うことになります。もっとも点数を上げる重要なことを一人で行わなければなりません。
5.上手くいかない勉強方法
成績を上げるために、期末テストに向けて勉強はせず、単元テスト(小テスト)を重視することをお伝えしてきました。そしてわかる問題をしっかりと反復練習をして対策して下さい。もちろん、提出物はしっかり出しましょう。最後に3つ注意が必要な勉強方法をご紹介します。
(1)わからない問題を練習する。
勉強が苦手な生徒はまずわかる問題から練習しましょう。わかる問題でも正答率が100%であることは珍しいです。この正答率を100%に近づける練習をしましょう。
問題を3つの種類に分けて考えましょう。「できる」問題、「できない」問題、「できる時もあるし、できない時もある」問題に分けて下さい。練習すべきなのは「できる」問題と、「できる時もあるし、できない時もある」問題です。
ただ多くの生徒は「できない」問題を練習します。そして、わかったつもりになりテストの点数が思ったほど上がらないということを経験します。「できない」問題を対策するよりも、「できる」問題で正答率を上げるほうが得点アップにつながります。また勉強自体も楽しいです。
(2)復習をする。
復習がダメな理由は、成績に関係ないからです。例えば、中学2年生であれば1年生の理科の地震の分野を復習しても、期末テストではまったく出題されません。多くの教科で同じことが起こります。
多くの保護者の方から復習をお願いされます。復習しても期末テストには出題されません。また、復習では、苦手な問題を練習することになります。そして苦手な問題なので簡単にできるようにはなりません。中途半端にやってしまうと苦手意識が強くなるだけになります。勉強が苦手な生徒ほど、復習ではなく予習に力を入れ単元テスト(小テスト)で少しでも良い点数を取ることを想像して、ニヤニヤ勉強してほしいです。
※受験生は、復習が必要です。ただし時期や内容は生徒ごとに調整が必要です
(3)中途半端に対策する。
勉強が苦手な生徒でも、年に何回かやる気になるときがあるはずです。ただし、そこに注意が必要です。努力したけどテストの点数が上がらないという経験は、やる気を無くさせます。また、勉強が苦手な生徒ほど、勉強時間が短く、時間当たりの勉強量も少ないです。そのためしっかりと戦略的に学習しないと、やる気だけがどんどんなくなっていきます。
6.まとめ
勉強が苦手な生徒ほどしっかりとした作戦が必要です。成績を上げるために必要なのは、単元テスト(小テスト)、をしっかりと対策することです。そして単元テスト(小テスト)でしっかりと得点できるようになれば、期末テストの得点も上がっていきます。また、「わかる」問題をしっかりと反復練習して下さい。それが一番の近道です。
この記事の著者
学習塾 塾の介
塾長 渡邊 淳之介
私自身もオール3以下で勉強が苦手な中学生でした。
札幌東陵高校卒業、北海道教育大学札幌校を卒業し教員免許を取得。
北海道大学環境科学院へと進学しねずみを研究。
札幌市東区東雁来で2008年から学習塾をスタートし、これまで勉強が苦手な生徒を300名以上指導してきています。他の塾で失敗した生徒たちが安心して学習できる環境を作っています。