勉強が苦手な生徒のための宿題指導のやりかた
今日は勉強が苦手な生徒のための宿題のやり方についてお話したいと思います。宿題のやらせ方で迷っている保護者の方は是非、参考にしてほしいです。
宿題とは…
プリント、学校のワークを行うのが一般的な宿題です。クラス全員に同じ内容の宿題が出されます。勉強が得意な生徒、苦手な生徒も同じ量、同じ難易度の宿題が出されます。勉強が得意な生徒にとっては、簡単な問題で、自分の力だけで、2~3時間で終わる内容かもしれません。ただ、勉強が苦手な生徒にとっては1週間あっても足りず、かつ自分の力でできない場合もあります。全員同じ量なので、勉強が苦手な生徒にとって大きな負担になっています。
宿題のやり方は…
宿題の指導は保護者の方が正解を教えて上げてほしいです。
もちろん、解答があるのであれば見てもいいです。
理由をご説明しますね。
なぜ、正解を教えるのか
宿題を行う生徒の頭の中は「早く宿題を終わらせたい。」という気持ちです。その状態でやり方を教えてもお子さんはきっと、その話を聞き流し、次の問題の答えを知りたがります。また、勉強が苦手な生徒は集中力も低く、勉強時間も短いです。その中でやる気を維持させながら宿題を指導していくのはとても難しいです。
また、難易度の問題もあります。勉強が苦手な生徒であれば、もっと簡単な学習内容から学習内容を定着させた方が良い場合があります。
いつやり方を勉強するのか
基本的にはテスト前が一番。生徒自身が良い点数を取りたいからです。ただ、いきなり満点を目指すよりは、普段よりも少し良い点数を目指して学習しましょう。まぐれでも少し良い点数が取れれば、次のテストでさらにお子さんは頑張ってくれます。
保護者の方がいつまで手を貸してあげるべきか。
もちろん、生徒の発達段階にもよるのですが、基本的には中学卒業まではサポートをお願いします。高校受験は入試日の当日点と、中学3年間の学習点(内申点)の合計で合否が決まります。学習点は中学1年生の成績から計算されるので、中学1年生からどれだけ高校受験を意識できるかが重要です。ただ勉強が苦手な生徒ほど、高校受験に対する意識も低いです。そのため保護者の方のサポートがある生徒ほど有利になります。
ある保護者の方は、三者面談まで、お子さんの宿題が提出されていないこと、また学校から宿題自体が出ていることを知りませんでした。その結果、そのお子さんの成績は下がり高校受験では不利な状況になりました。
最後によくある宿題の間違い、注意すべきこと
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クイズを出さない。
「1+1は?」みたいに問題を出してしまいます。お子さんが正解をわかっている問題であれば良いのですが、わからない問題では結局はクイズのようにあてずっぽうで「3」「5」「6?」と答えてしまいます。クイズを出して、お子さんがやっているように見えるだけで何も考えていない場合がほとんどです。クイズを出さず、必要に応じて答えを教えて上げて下さい。
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イライラしない。もしくはイライラすることを自覚する。
勉強を教えるプロでも、自分の子どもに指導する場合には生徒に教えるのと違う気分になります。指導者と親との二つの役割でお子さんを見てしまうからです。イライラすると自覚するだけで少しリラックスして指導できるはずです。
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時間を確保する。
私たち大人からみると簡単な問題がほとんどです。一見すると10分ぐらいで終わると思って指導を開始すると、お子さんの状況によっては、倍以上時間がかかる場合もあります。時間をしっかりと確保しましょう。
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宿題を出す習慣をつける。
宿題の意図の一つに、家庭内での学習習慣があります。そして、宿題に対しての意識も生徒によって大きく違います。ある生徒にとっては義務であり、必ず出すものと考えています。ただ、一方である生徒は、出せる時に出すものというお子さんもいます。まずはご家庭では宿題は必ず出すものという習慣を身に付けてほしいです。
今日は宿題についてお話しました。
学習塾 塾の介では宿題の難易度を確認し、生徒の実力や勉強時間を踏まえやり方を考えています。最後まで動画ご視聴ありがとうございます