2021-03-03

問題集の選び方

 学習塾や家庭教師などの教育サービスを受けている方は、基本的に学習塾の講師や家庭教師の先生に助言を求めましょう。そして独学で勉強している小学生と中学生は是非、以下の説明を読んで、正しい問題集を本屋さんで買ってくださいね。

問題集の選び方

1、問題集とは何か

 もし、お子さんの成績が下がったら、多くのお母さんは、本屋さんへ行き、問題集を買うでしょう。1冊1000円から2000円程度で購入でき、お手頃な対策ではあります。
 ただ、お子さんに合わない問題集を購入しているご家庭がほとんどです。是非、以下を参考にしてほしいです。

2、問題集の目的は

 問題集の目的は、成績アップもしくは受験合格です。しかし、問題集をやること自体が目標になっている場合もあります。問題集は最後までやる必要がありません。成績アップ、合格に必要な部分だけを解くだけで十分です。むしろ、お子さんにとって難しい問題を解くことは時間の無駄になることもあります。
 

3、問題集の種類

3.1 教科書準拠

問題集で一番オススメです。教科書準拠というのは、教科書に沿った形で問題集が作られています。「教科書〇P」などのように、その問題が教科書のどの部分と対応しているのか具体的に記載されています。期末テストの対策にオススメです。教科書準拠ですので、学校で使っている教科書の出版社を確認してご購入下さいね。

3.2 まとめ教材

「7日間で中学3年間の数学完成!!(仮タイトル)」のようなテキストです。帯にもあるように大人の方の学び直しを目的に作成されています。中学生には基本的にオススメではありません。

3.3 ハイレベル系

 「ハイレベル」「応用」「発展」などの名前がつくテキストです。基本的に初めに買うテキストではありません。同じ出版社などで「基礎編」「初級編」などのテキストがあるはずです。まずは「基礎編」「初級編」を購入することを基本的にオススメします。基礎編がすでに難しいテキストもたくさんあります。

3.4  基礎系

 「ひとつひとつわかりやすく」シリーズなどです。とっても簡単な内容からスタートしています。とてもオススメな教材です。ただし、わかりやすく解説はしてくれていますが、教科書の全部の内容が入っているわけではありません。すでに学習に遅れがあり、何とかしたいという方にはオススメです。ただし期末テスト対策では問題数が少し物足りないかもしれません。

3.5 過去問

 公立高校入試の過去問、私立高校入試の過去問がそのまま載っています。受験生は是非、購入してほしいです。もし塾に通っているのであれば、塾から配布される場合もあるので確認しましょう。国語の文章は著作権があるため、しっかりと載っているのか確認しましょう。また出版社ごとに解説の量が異なるので、解説がわかりやすいものを購入しましょう。

3.6 通信教育系

 毎月テキストが送られるタイプのものです。毎月テストがあり、それを郵送するとポイントがもらえ、おもちゃや文房具と交換できるものもあります。またタブレットで学習するものも最近人気です。お子さんの勉強状況がお母さんのスマホに届くものもあるそうです。
通常のテキストよりは少し高いですが、塾に比べるととても安価です。ただ多くのお母さんからは「初めは楽しそうにやっていたのですが、最近はまったくやらないですよね。」と聞いています。もちろん、しっかりと続けている生徒もいます。ただそういう生徒であれば市販のテキストでも十分に学習ができると思います。

4、買うべき問題集

4.1 教科書準拠

 まず、最初に購入するべきものは教科書準拠の問題集です。北海道の高校入試の場合には内申点というものがあります。そして、その内申点の大部分は期末テストの点数によるものです。そこで期末テスト対策が勉強の基本になります。そこでまずは教科書準拠のワークを購入しましょう。また勉強ができる生徒であれば順番通りにすすめていくだけで十分です。ただ勉強が苦手な生徒は、解説を呼んでも理解できない問題はやらずにすすめていきましょう。

4.2 過去問

 受験生は必ず過去問を購入し、練習をしましょう。どのような問題が出るのかわかっていないのであれば勉強しにくいです。受験生は7月から8月頃から最新の過去問を購入しましょう。昨年の過去問が入っているのか確認しましょうね。

5、買ってはいけない問題集

 問題集ごとに目的があります。また生徒ごとの性格によっても「合う」「合わない」が存在します。そこで勉強が苦手な生徒は買うべきではない問題集をご紹介します。また理由も参考にしてほしいです。

5.1 まとめ教材は他のテキストを購入してから

 まとめ教材は基本的に上級者向けです。勉強が苦手な生徒にはオススメしません。まとめ教材をご覧いただくと、練習問題というよりもテストに近いものや解説がメインになります。簡単な問題を解きたい生徒には向いていません。教科書準拠のテキストなど他のテキストがあり補足的に使用するのは可能だと思います。

5.2 通信教育系は家で勉強できる生徒向け

 通信教育は毎月送られたり、タブレットだったりワクワクする雰囲気があります。ただ冷静にご検討が必要です。もしお子さんが毎日ご家庭で勉強する習慣があるのであれば、続けられる可能性があります。ただしご家庭で勉強する習慣がない生徒は、まずは簡単な教科書準拠のテキストからスタートしてほしいです。

6、生徒の状況とテキストの関係

 テキストは生徒の状況によって変化します。まずは教科書準拠のテキストを購入しましょう。そしてやってみて合わないのであれば、違うテキストを購入する必要があります。合わないテキストで勉強するよりも、諦めることも大切です。
 また、成績の状況が変われば合うテキストも変化します。また分野によっても合う
テキストが変わります。例えば数学のテキストの場合には、計算問題ではちょうどよかったのに、図形の問題では難しい場合もあります。
 1冊で完璧を求めるのではなく、1教科ごとに2冊から3冊は買う覚悟を持った方が良いと思います。

7、塾で起こるテキスト問題

個別指導の学習塾をしていると、時々自宅のテキストを使ってほしいという要望を受けます。塾の介ではお断りをしています。多くのご家庭で用意されているのは、とても難しいテキストです。塾で学習するので難しい問題を指導してほしいと考えるのかもしれません。難しい問題はやる気を失われますし、解説を聞いて納得しても一人でできるようにならない場合も多いです。是非、簡単なテキストを購入してあげてほしいです。

8、まとめ

 生徒の状況や性格によって合う、合わないがあります。友人のオススメなどで購入するのではなく、まずは王道の教科書準拠テキストを購入しましょう。また受験生は志望校の過去恩も購入しましょう。塾や家庭教師などの指導者がいる場合には、その方の助言を必ず聞きましょう。

9、追記

高額のテキストもあります。家庭教師の契約と同時に、中学の3年間分のテキストの購入させる業者がいるそうです。生徒の状況によってテキストも調整が必要です。3年間分を一括で購入するのはとても危険です。大部分が無駄になるかもしれません。注意しくださいね。

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