勉強しているのに成績が上がらない生徒の特徴
こんにちは、学習塾 塾の介の渡邊です。今回は勉強しているのに成績が上がらない生徒の特長とその対応策をご紹介したいと思います。ぜひ、勉強の参考にしてほしいです。
1、本当は勉強していない。
机に向かっている時間は長い。でも、成績が上がらない。お母さんからは「うちの子どもは勉強しているのに成績が上がらないです。きっとやり方がわかっていないだと思うんです。」と相談されます。その子の勉強をよく観察していると、手をいじったり、ペンを回したり、携帯をいじったりと机に向かっているのに勉強している時間が短い。ノートやワークを開いているけどまったくすすんでいないという場合があります。
このような生徒は、真面目だけど集中力がない生徒に多いです。勉強時間を短く区切って指導者が進捗状況を確認する必要があります。また、学習内容が正しいのか確認してほしいです。できる問題に対して、不要に時間をかけている場合もあります。
2、宿題に時間をかけすぎる。
最近の学校の宿題にはレポートがあります。ある中学校の数学であれば何を学び、どのようなことが理解したのか書く必要があります。A4の紙1枚の裏表を書きます。これは中学生には結構大変です。もちろん、評価につながるので手を抜くことができません。他の教科も同様に、文章を書く課題があります。お母さんたちの時代とは変ってきました。他の教科、社会、理科、国語、英語などもとにかく文章を書かなければなりません。文章が書くことが苦手な生徒は、何時間かけてもまったくすすまない生徒もいます。また、字を丁寧に書く生徒、字を書くのに時間がかかる生徒もどうしても時間をかけすぎてしまう傾向にあります。一生懸命に、毎日勉強していても、宿題しか終わっていないこともあります。時間配分を意識して、成績を上げるための勉強をしていく必要があります。
3、学校のワークの宿題を適当にやっている。または真剣にやりすぎる。
期末テストの多くは学校のワークから出題されます。学校のワークをどうすすめるかによってテストの点数は大きく変わります。生徒の状況によって、やり方は違います。ここでは、勉強が苦手な生徒と得意な生徒の2つのパターンで説明します。
苦手な生徒
ワークの難しい問題は自力で解けない場合がほとんどです。数学であれば、計算問題はしっかりと自力で解きましょう。数学の文章題などは解答を見て、人から教えてもらって時間をかけずにワークを終わらせて提出してほしいです。苦手な生徒はまずは計算問題を練習しましょう。計算問題がしっかりとできた上で、時間があるのであれば文章題に取り組みましょう。英語であれば、同じ基本問題何回も解きましょう。
勉強ができない生徒ほど、ワークに時間をかけすぎて本来であれば、計算問題や基本問題をもっと反復練習する必要があるのにもかかわらず、ワークが終わったときにはテスト直前になっているということもよくあります。学校の宿題は勉強ができる子にも、できない子にも平等に出されます。結果的に勉強が苦手な生徒にとっては難しすぎる問題、時間がかかり過ぎる問題の場合もあります。
勉強が得意な生徒
ワークを真剣に取り組みましょう。わからない問題は積極的に先生や友人に聞き、一つ一つ解く必要があります。特に1回目で分からなかった問題は再度、自分1人で解けるのかどうかしっかりと確認することが大切です。良くないのは解答を見ることです。本人は参考にしているだけと考えているかもしれません。簡単な問題ほど最初から最後まで自分の力で解くことが大切です。
4、練習問題をしていない
「わかる」と「できる」では違います。やり方がわかっていても、しっかりと練習問題をする必要があります。勉強方法がわからないという生徒の多くは、この練習問題の時間をしっかりと取っていません。わからない問題のやり方を聞いただけではできるようになりません。しっかりと練習問題を取り組みましょう。
ただ、練習問題を解くことを嫌がる生徒もいます。指導する立場の方はしっかりと、なぜ練習が必要なのか説明する必要があります。家庭教師や個別指導の学習塾で伸びない原因の1つがこれです。家庭教師はわからない問題を教えてくれます。その後、類題や似たような問題を練習する必要があります。ただ、家庭教師は学生アルバイトが多いので、類題や似たような問題を見つけて練習するのは難しいかもしれません。
5、練習問題をするときに、解答や教科書を見てしまう。
わからない問題があり、それを理解するために解答を見て確認してしまう生徒です。教科書を見て確認することはとても大切です。ただ、練習段階でそれをやってしまうと、何が出来て何が出来ていないのかわからない状況になります。生徒本人もできると勘違いしたままテストにのぞむことになります。結果として、なぜかテストの点数が悪いという現象が起こります。
このような生徒の多くはプライドが高く、自分は勉強ができると勘違いしています。または、できないことを周囲に知られないようにしています。指導者はテキストや問題だけにして、解答を見られない状況を作りましょう。
6、課題が合ってない。難しすぎる。または簡単すぎる。
1+1=2を何回練習しても点数は上がりません。ただ、勉強ができない生徒は、簡単すぎる問題は好む傾向があります。できることがうれしいのか同じ問題ばかりやりたがります。また、それ以上にやっかいなのは難しすぎる問題をもってくる生徒です。
学力テストや入試では満点が取れないように難しい問題も出題されます。そして、それがわからないから説明してほしいと言われます。そして、勉強時間がただ説明を聞く時間で終わってしまうケースもあります。そして、多くの場合は理解してないのにも関わらず、「わかりました。」と言って指導を終わりにします。
自分のレベルに合った課題をしっかりと行うことです。
7、勉強量が足りない。
勉強時間はたくさんあるのに、勉強量が足りない生徒がいます。例えばですが、数学が得意な生徒は30分ぐらいで10問ぐらい解きます。その隣では苦手な生徒が3問解けていない場合もあります。勉強が苦手な生徒ほど時間当たりの問題数が少なくなります。結果として、勉強時間がたくさん必要になります。お母さんが、「家で2、3時間勉強しているのに…」と勉強時間ばかり気にしていると、お子さんも時間ばかり気にするようになります。成績を上げるためには時間よりも勉強量が大切です。そして勉強量を増やすためにも勉強時間が大切です。
成績を上げられないもっとも多い原因はこの、勉強量が足りないというものです。特に保護者の方が「毎日平日2、3時間もやっているのに…」と時間のことばあかり話をする場合には、生徒は時間ばかりを気にします。結果として、生徒は時間を重視し、量は重視されない場合が多いです。
8、勉強に集中できない理由がある。
勉強は生徒の生活の一部分でしかありません。学校やご家庭で様々な問題や出来事が起こります。虐待、両親の離婚、新しい兄弟の誕生、いじめ、ペットロスなど余りにも大きなイベントがあると勉強に集中できないことがあります。いじめに関しては、被害者、加害者ではなく、傍観者という立場でも点数が下がることがあります。「最近、気になることあるの?」と幅に点数が下がった場合にはゆっくりと時間をとって聞いてあげてほしいです。
9、やる気がない。またはやる気がないがあると思っている。
やる気がない生徒は正直、点数は伸びません。馬をひいて水のある場所に連れていくことはできます。でも最後に、水を飲むか飲まないかは本人次第です。やる気があると勘違いしている保護者の方もいます。
ある生徒は、「成績を上げたい。勉強が楽しい。」とご家庭で話をしているそうです。でも実際に、「もう少し練習していきましょう。」と誘うと「明日は部活の朝練があるので、今日は帰ります。」「友達の〇〇が帰りたいというので一緒に帰ります。」「今日は眠いので帰ります。」と言い訳ばかりし、勉強時間を減らす方向にすすめていきます。やる気があると自分自身で思っているだけに、なかなか点数が上がりません。このような生徒は勉強時間を増やそうとすると、もう限界で増やせないと主張します。
10、自分にはできないと、諦めている。
勉強に対してやる気がない生徒と誤解される場合も多いのですが、自信がない生徒もいます。早い時期から学習塾に入れられ、他の生徒と競争させられたりしていると、自信を失っている生徒もいます。能力とは関係なく簡単な問題から自信を復活させる必要があります。
今回は、勉強が勉強しているのに成績が上がらない特徴についてまとめてみました。学習塾 塾の介ではどのような生徒にも性格に合わせた指導をしています。ご興味のある方は無料体験でお会いしましょう。もちろんですが、今回お話した生徒たちも志望校合格まで指導しております。
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