ダメな先生と良い先生
こんにちは。学習塾 塾の介の渡邊です。塾の介では最近、先生を雇いました。そこで今回は、うちの先生にお伝えしている指導のポイントについて詳しくお話したいと思います。ダメな先生と良い先生と対比しながらすすめていきます。塾選びをしているお母さんも是非、参考にしてほしいです。また、個別指導をしている先生方も参考にできるところは是非、参考にしてほしいです。
1、「第一声に命をかける」です。
ダメな先生ほど第一声が雑だと感じています。「おはよう」という言葉もテンションや言い方によってさまざまです。
生徒の人生にとって勉強は生活の一部分でしかありません。塾に来る前に何をしていたのか。勉強のやる気が高い状態なのか。それとも低い状態なのか。部活動で疲れているのか。様々な出来事があって塾に来ています。だからこそ、生徒の表情や足あとなど多くの情報を手に入れて、第一声を決めなければいけません。生徒の性格や状況がわからない場合には、基本的にテンションを少し高いぐらいが丁度いいです。ただ、疲れている生徒や悩んでいるような生徒には、テンションを低いところからスタートしましょう。
2、テストに出ない範囲の復習はしない。
塾の介ではほとんどテストに出ない範囲の復習はしません。むしろ予習をします。なぜなら、復習してもテストに出題されずに成績に反映されないからです。次のテストに出題される範囲の学習をしましょう。勉強が苦手な生徒ほど、勉強し成績が上がる経験が不足しています。その経験を1つずつ増やすことが、生徒のモチベ―ジョンアップにつながります。
3、応援しスピードを上げる。
個別指導は生徒のペースに合わせて学習できます。逆に言えば、生徒のペースが遅い場合には、講師が応援をしてあげる必要があります。具体的には「10分間でどれだけ覚えられるか時間を計りましょう。」とか。「7時にできたところまで指導するね。」など時間を意識させる必要があります。ただ、勉強が苦手な生徒が初めから時間を意識すると、さらに勉強が苦手になります。塾に慣れたことあいや状況を確認しながらすすめましょう。
4、生徒の「わからない」の意味を考える。
生徒は様々な場面で「わからない」という言葉を使います。そして、ダメな先生は「わからない」と聞いて、その問題の説明を始めます。本当に、その説明は本当に必要なのか考えましょう。
ある小学生はわからないと1枚のプリントを持ってきました。その1問以外は全部正解で、よく見ると単純な計算ミス。「わからない」という言葉は非常に便利ですが、意味をしっかりと考えましょう。「わからない」には「正解じゃなかった」「できる気がしない。」「自信がない。」「学校で習っていない。」「やり方を忘れた。」「勉強する気がない」など様々な意味があります。生徒の状況をふまえ生徒の言葉から本当の意味を理解しましょう。
5、「わかる?」と聞かない。
生徒が本当に理解しているか不安になると、ダメな先生はたびたび「わかる?」と聞いてしまいます。ただ、「わかる?」という質問はとても難しい質問です。生徒が「はい」や「いいえ」と言ったとして、何がわかったのか。何がわからないのかまったくわかりません。先生にとって「わかる?」と聞いて、生徒が「はい」と言えば安心なのかましれません。
本当に生徒がわかっているかどうか確認するためには、同じ問題や同じような問題で確認するしかありません。それを理解している先生ほど成績を上げてくれます。
6、ゴールを意識する。
ダメな先生は指導に目的や意図が伝わりにくく、話もながく、この指導で生徒にどうなってほしいのかゴールがわかりにくいです。
良い先生は指導が終わった時に、生徒に何をしてほしいか意識しています。例えば、指導が終わった後で、また同じような問題を練習してもらう場合には、生徒が失敗しそうな部分だけを指導し、様子を見守ります。また、学校のワークか宿題で同じ問題を解かせない場合には、最初から最後まで説明し、ワークや宿題を早く終わらせることを意識します。また必要であれば、その意図を生徒に伝えています。
7、最後の決定権は先生が持つ
学習塾に来る生徒は、成績を上げたいから来ています。それも、生徒一人では上げられなと感じているからです。
ダメな先生は「何をしたいの?」「わからない所ありますか?」と質問し、その生徒の返答によって、そのまま学習内容を決定してしまう場合があります。もちろん、このケースの全てが悪いわけではありませんが、見ていると責任から逃げているように感じられます。
最後は講師が責任をもって学習内容や指導方法を決定しましょう。そしてそのために質問をし、生徒の現状を把握しましょう。
8、「経験で理解する」ことを意識する。
ダメな先生ほど説明が大好きです。「わからない」と生徒が言えば、すぐに説明してくれます。ただ、わからない生徒にどんなに説明しても、わからない状態のままです。
良い先生は、生徒自身ができたという経験から、理解しできるようになることを理解しています。そのため、生徒に何を経験してもらうべきかしっかりと考えています。「できる」経験をしてもらうためには、事前にやり方を説明するか、もしくは、やっているところを見てもらう必要があります。先生が説明した後に生徒に何をしてもらうのかによって、何をどう説明するのか変わってきます。
9、ほめて伸ばす。
ダメな先生ほど、できない問題を指摘します。「ここ失敗しちゃったね。じゃぁ説明するね。」という感じです。良い先生は、1問しか間違っていないのであれば、まずは褒めることを優先します。「よくできたね。すごいね。」と。そして、間違った問題に対して、説明が必要なのか生徒と一緒に考えます。
生徒はほめて伸びます。大切なのは講師がほめるところを一生懸命に探すことです。一番簡単な方法はできそうな問題を出題することです。そこで「できるね。」「前回の学習の成果が出ているね。」とほめましょう。褒められた生徒はさらに努力してくれます。学習に自信がつけば、難しい問題にもチャレンジしてくれるようになります。講師がしっかりと生徒の良い所を探す。また、良い所が出るように課題を選択することが大切です。
10、細かく確認する。
ダメな先生ほど、確認が少なく、確認も雑です。ノートを見てできていれば、「出来ているね。」で終わってしまいます。先生が見ていない所で解答を見ているかもしれませんし、教科書を見て参考にしているかもしれません。
良い先生は、途中式はしっかりとかけているのか、解答や教科書を見ていないか確認することが大切です。実際に生徒が問題を解いている動作や目線を確認します。
生徒によってはできないことが恥ずかしいと思い、できているフリをしている生徒もいます。しっかりと確認し、できていればしっかりと褒めましょう。
11、仮説を作って、質問する。
どんな個別指導も一番大切なのは生徒の状況を理解することです。そのために先生は質問をします。
ダメな先生は、先生のための質問になり、サスペンスドラマの刑事のような質問になります。「テストはいつあるの?」「宿題はいつまで?」どんどんと質問ばかりしてしまいます。
良い先生は、生徒のために質問をします。「テストはいつあるの?」「来週の月曜日です。」「それまでに何時間勉強できそう?」など、生徒の答えを受けて、生徒のためになるような質問をします。先生が何のために、その質問がわかると生徒も安心して答えられます。
12、笑顔や間など話しやすい雰囲気を作れる
ダメな先生ほど、質問しにくい雰囲気を作っています。話が長く、話すスピードも速く、文章と文章の間に間がありません。そして先生が一人で話す時間が長いです。良い先生ほど、笑顔で話しは短く、対話を重視します。「この式解ける?解いてみて。」「三角形の公式は?」と生徒と対話することで、生徒が答えられない所をしっかりと説明し、必要なさそうな部分を省略します。また、生徒が気になったところを質問しやすい雰囲気を作ります。
いかがでしたでしょうか。
今日はダメな先生と良い先生を対比しお伝えしました。ただ、生徒によっては誰が指導しても成績が上がる生徒というのもいます。また逆に誰が指導しても成績が上がるのに時間がかかる生徒います。あなたの学習塾選びに参考になればうれしいです。
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